この画像に映っているのは、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の核です。ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の彗星探査機ロゼッタが、2016年5月15日に撮影しました。チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は、2つの塊が合体したような形をしています。画像には、右側に小さな塊、左側に大きな塊の一部が見えています。
画像は、ロゼッタ探査機のナビゲーションカメラ(NavCam)で撮影した2枚の画像をモザイク合成したものです。画像の幅は約1.5km。当時、ロゼッタ探査機は3週間にわたり彗星表面から5〜8kmという非常に近いところを飛行していました。画像は彗星の中心から約9.9km(表面から約7.9km)の距離で撮影。
ロゼッタ探査機は2004年に打ち上げられ、2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を周回する軌道に入りました。その後、2年間観測を続け、2016年9月30日に核へ着陸してミッションを終えました。
Image Credit: ESA/Rosetta/NAVCAM, CC BY-SA IGO 3.0