組成の違いなどで色分けされた水星 | アストロピクス

組成の違いなどで色分けされた水星

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の水星探査機メッセンジャーがとらえた水星の擬似カラー画像です。水星の右上側には、「カロリス盆地」と名付けられた水星最大の衝突盆地が映っています。

水星表面の組成の違いや、水星表面にどれだけの期間露出しているかによって色が分かれています。比較的新しいクレーターの周囲に放射状に見られる光条は、水色や白に見えます。青や暗い青の部分には、暗く不透明な鉱物が豊富だと見られています。黄褐色の領域は、流動性の高い溶岩が噴出することで形成された平原です。カロリス盆地の内部には、滑らかでやや若い火山平原が広がっています。

画像は、メッセンジャー探査機に搭載された水星撮像システム(MDIS)の広角カメラで、8種類のカラーフィルターを使って撮影した画像を合成したものです。

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington

(参照)Planetary Photojournal