三つの銀河からなる、ほうおう座の銀河群NGC 7764A ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 | アストロピクス

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三つの銀河からなる、ほうおう座の銀河群NGC 7764A ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像に写っているのは、「NGC 7764A」として知られる、三つの銀河からなる銀河群です。ほうおう座の方向、約4億2500万光年の距離にあります。

右上の二つの銀河は相互作用しているように見えます。両方の銀河からは、星とガスが「尾」のように長く伸びており、そのことが猛スピードで両者が衝突しているかのような印象を与えるかもしれません。しかし実際には銀河同士の衝突は非常に長い時間をかけて進行します。

画像左下の銀河が、他の二つの銀河と相互作用しているかどうかは分かりません。ただ非常に近くにあるので、相互作用している可能性はあります。

実はこの銀河群の名前「NGC 7764A」は、混乱を招きかねない名前になっています。銀河群に属する三つの銀河はそれぞれ「NGC 7764A1」「NGC 7764A2」「NGC 7764A3」と呼ばれています。さらにこれらの銀河とは別に「NGC 7764」と呼ばれる銀河が存在しているのです。

画像はハッブル宇宙望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)とWFC3(広視野カメラ3)で撮影されました。2022年1月24日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

Credit:
ESA/Hubble & NASA, J. Dalcanton, Dark Energy Survey, DOE, FNAL, DECam, CTIO, NOIRLab/NSF/AURA, ESO
Acknowledgement: J. Schmidt

(参照)ESA/Hubble