ハッブルがとらえた「バタフライ星雲」の最新画像

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた惑星状星雲NGC 6302。その形から「バタフライ星雲」とも呼ばれます。さそり座の方向、2500〜3800光年の距離にあります。NGC6302の“翅(はね)”は、2万℃以上に加熱されたガスで、時速90万km以上で広がっています。

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したNGC 6302の画像は、以前にも公開されたことがあります。今回公開されたこの画像は、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載されている「WFC3(広視野カメラ3)」というカメラで、近紫外線から近赤外線まで、さまざまな波長域にわたって撮影した画像に色をつけて合成したものです。

NGC 6302の右上から左下にかけて、赤みを帯びたオレンジ色のS字形がみられます。この「S」は、1価の鉄イオンから放射される近赤外線をとらえたものです。鉄イオンからの放射が見られるところでは、中心の連星系から以前放出され比較的ゆっくり広がっていたガスと、最近放出され急速に広がるガスとが激しく衝突しています。

画像は2020年6月18日に、惑星状星雲NGC 7027の画像とともに公開されました。

Image Credit: NASA, ESA and J. Kastner (RIT)

https://www.nasa.gov/feature/goddard/2020/hubble-provides-holistic-view-of-stars-gone-haywire

https://www.spacetelescope.org/news/heic2011/