ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、「赤い長方形」と呼ばれる原始惑星状星雲 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、「赤い長方形」と呼ばれる原始惑星状星雲

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた原始惑星状星雲HD 44179。いっかくじゅう座の方向、約2300光年の距離にあります。

地上から観測したときに長方形に見えたことから「赤い長方形星雲」と呼ばれます。ただ、ハッブル宇宙望遠鏡で詳細を見ると、長方形というよりは「X」字のような形をしていることが分かります。

太陽程度の質量の星は年老いると赤色巨星になり、さらに時間が経つと星の外層のガスが離れていき、やがて惑星状星雲となります。星の“芯”からの紫外線によって、まわりに放出されたガスが電離して光ります。HD 44179は、そのような惑星状星雲になる途中の天体(原始惑星状星雲)です。

2010年6月7日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。

Image Credit: ESA/Hubble and NASA

https://spacetelescope.org/images/potw1007a/