水星のアポロドロス・クレーター メッセンジャー探査機が撮影

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の水星探査機メッセンジャーがとらえたもので、水星にあるアポロドロス・クレーターが映っています。アポロドロス・クレーターは、水星最大の衝突盆地であるカロリス盆地の中心付近にある、直径約41kmのクレーターです。

アポロドロス・クレーターの中央には隆起した地形(中央丘)が見られます。このような構造は、隕石衝突の際に深部から盛り上がって形成されます。なお、この画像では見えませんが、アポロドロス・クレーターの周囲には、放射状に溝状の地形が伸びています。(参考記事)水星にある「スパイダー」と呼ばれる地形

水星のクレーターは、画家や作家、建築家など芸術系の人物の名前にちなんで名付けられています。アポロドロス(Apollodorus)・クレーターは、2世紀のギリシアの建築家にちなんで名付けられました。

画像は2013年6月29日に、科学的関心の高い領域を対象とした高解像度観測の一環として撮影されました。

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington

(参照)Planetary Photojournal