南米チリの2望遠鏡、夜空に輝く天の川、大小マゼラン銀河…… | アストロピクス

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南米チリの2望遠鏡、夜空に輝く天の川、大小マゼラン銀河……

この画像は、南米チリのセロ・パチョンで撮影された360度パノラマの一部です。右側にはNSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)が運用するジェミニ南望遠鏡、左にはNOIRLabセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)のSOAR望遠鏡が映っています。映っている道路は実際にはほぼ一直線です。

夜空には天の川が空を分つかのように見えています。ジェミニ南望遠鏡からは空に向かってレーザーが照射されており、望遠鏡の上空には大マゼラン銀河や小マゼラン銀河、りゅうこつ座の1等星カノープスなどが見えています。一方、SOAR望遠鏡の上空には、3つの明るい星が三角形を作っています。左上がしし座のデネボラ、下がうしかい座のアークトゥルス、右上がおとめ座のスピカです。これら3つの星の三角形は、日本では「春の大三角」と呼ばれます。

こちらは360度パノラマ画像です。なおNOIRLabのこちらのページでは、視点移動や拡大縮小ができる画像を見ることができます。興味のある方はご覧ください。

画像はNOIRLabから2023年1月11日に「Images of the Week」として公開されました。

Image Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/ P. Horálek (Institute of Physics in Opava)

(参照)NORILab