南米チリで撮影された夜空の架け橋 | アストロピクス

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南米チリで撮影された夜空の架け橋

この画像は、南米チリのセロ・パチョンで撮影されたもので、輝く星々や星雲、暗い塵からなる天の川が夜空に映っています。地上には、右端に建設中のベラ・ルービン天文台、左端にルービン補助望遠鏡(AuxTel)のドームが見えています。AuxTelからベラ・ルービン天文台まで、まるで星々の橋が架かっているかのようにも見える画像です。

天の川の右の方には南十字やケンタウルス座アルファ星、ベータ星などが目立っています。地平線付近には大マゼラン銀河、小マゼラン銀河も映っています。地平線付近にはまた、大気光が赤や緑に淡く輝いています。

完成後のベラ・ルービン天文台では、宇宙の構造や進化を探ることを目的として「時空間レガシーサーベイ(Legacy Survey of Space and Time: LSST)」が行われることになっています。これは、口径8mの望遠鏡と3.2ギガピクセルのカメラを使い、10年間にわたって数日おきに、天文台から見える全天のサーベイを繰り返し行うサーベイ計画です。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2023年4月26日に「Images of the Week」として公開されたものです。

Image Credit: Rubin Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/P. Horálek (Institute of Physics in Opava)

(参照)NOIRLab