皆既月食を地球以外の場所から見るとどう見える?

明日9月8日未明から早朝にかけて、日本で約3年ぶりに皆既月食が見られると話題になっています。皆既月食は、月が地球の影に入ることで発生する現象です。ではそのとき、地球以外の場所から見るとどう見えるのでしょうか。

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月面からはどう見える?

こちらは皆既月食のときに月面からどう見えるのかを再現したNASA(アメリカ航空宇宙局)の映像です(Credit: NASA's Scientific Visualization Studio)。皆既月食時に地球からみた月は赤っぽく見えますが、それは地球の大気を通して赤い光だけが月面に届くためです。この映像では地球を取り巻く大気の層がぼんやりと赤く見えています。(参考)「皆既月食のときに月から地球を見ると?」

こちらは皆既月食時に月面の着陸機がとらえたものです(Credit: Firefly Aerospace)。太陽が地球に隠されるようすが映っています。2025年3月14日、アメリカのファイアフライ・エアロスペース社の月着陸機「ブルーゴースト」が撮影しました。(参考)「月面から見た『日食』のタイムラプス映像 民間月着陸船が撮影」

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1億km彼方から見ると?

こちらは約1億km離れたところから月食時の地球と月をとらえたものです(Credit: NASA/Goddard/APL/SwRI)。木星のトロヤ群小惑星の探査を目指し航行中のNASAのルーシー探査機が、2022年5月に起きた月食時に撮影しました。右側に見える月が地球の影に入って暗くなっていく様子が映っています。(参考)「ルーシー探査機が1億kmの距離から月食を観測!」