複数の超新星が記録された、かみのけ座の銀河NGC 4495 | アストロピクス

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複数の超新星が記録された、かみのけ座の銀河NGC 4495

中央付近に大きく映っている銀河は、かみのけ座にある「NGC 4495」と呼ばれる銀河です。この画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2022年10月12日に「Images of the Week」として公開されました。この銀河ではこれまで、「SN 1994S」「SN 2010lo」「SN 2011ca」などを含む複数の超新星が記録されています。

超新星爆発の原因はいくつかあります。たとえばSN 1994Sは「Ia型」と呼ばれる超新星爆発で、白色矮星が連星をなす伴星からガスを取り込んだり、別の白色矮星と合体するなどして臨界質量に達して爆発するタイプのものです。一方SN 2011caは、単一の大質量星の重力崩壊に伴って爆発する「Ic型」と呼ばれるタイプの超新星です。

画像は「DESI Legacy Imaging Surveys」と呼ばれるサーベイ計画の一環で、セロ・トロロ汎米天文台(CTIO)にあるビクター・M・ブランコ4m望遠鏡に搭載されたダークエネルギー・カメラ(DECam)で撮影されました。このサーベイでは、10億個以上の銀河からなる夜空の地図が作成されました。

Credit:
Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA
Image processing: Travis Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), Jen Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), Mahdi Zamani & Davide de Martin (NSF’s NOIRLab)

(参照)NOIRLab