最近発見された非常にかすかな矮小銀河「ドナティエロII」 | アストロピクス

最近発見された非常にかすかな矮小銀河「ドナティエロII」

この画像は、南米チリ北部のセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)にあるビクター・M・ブランコ4m望遠鏡に搭載されている「ダークエネルギーカメラ(DECam)」で撮影されたものです。画面いっぱいに多くの銀河が映っていますが、画像中央をよくみるとシミのようなものが見えています。その「シミ」は、「ドナティエロII」として知られる矮小銀河です。

ドナティエロIIは、イタリアのアマチュア天文家Giuseppe Donatiello氏が発見した6つの矮小銀河の1つです。6つのうちの3つの銀河(ドナティエロII、III、IV)は、DECamの画像から発見されたもので、渦巻銀河NGC 253の伴銀河(衛星銀河)であることが分かっています。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2023年2月8日に「Images of the Week」として公開されたものです。同じ週の2月8日には、ハッブル宇宙望遠鏡のウェブサイトでも「今週の1枚」として「ドナティエロII」をとらえた画像が公開されていました。

こちらは冒頭の画像から中央付近をオリジナルの解像度のまま切り抜いたものです。

Credit:
Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA/G. Donatiello
Image processing: D. de Martin (NSF’s NOIRLab) & M. Zamani (NSF’s NOIRLab)

(参照)NOIRLab