渦状腕がはっきりしない「貧血銀河」 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

渦状腕がはっきりしない「貧血銀河」

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、かみのけ座の渦巻銀河NGC 4689。地球からみると、NGC 4689の銀河円盤が正面から見えていますが、渦状腕とその他の領域との間のコントラストが弱く、渦状腕がはっきりとみえてません。

NGC 4689は、「貧血銀河(anaemic galaxy)」と呼ばれるタイプの銀河です。星形成に必要な材料である水素ガスを少ししかもっておらず、星形成が活発ではありません。水素ガスを血液に見立てて「貧血銀河」と呼ばれています。NGC 4689のように渦状腕のコントラストが弱いのも特徴の1つです。

画像は2020年2月17日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA

https://www.spacetelescope.org/images/potw2007a/