「宇宙の宝石」プログラムで撮影された赤い星雲「Gum 10」 | アストロピクス

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「宇宙の宝石」プログラムで撮影された赤い星雲「Gum 10」

この画像は、とも座の星雲「Gum 10」の一部を、ESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)に設置された「FORS2」という装置で撮影したものです。Gum 10は、オーストラリアの天文学者コリン・スタンリー・ガムによって発見された星雲です。ガムは、80以上の類似した散光星雲をまとめたカタログを1955年に発表しました。

Gum 10は、高温の青い星からの高エネルギー紫外線によって、星雲の水素ガスが電離して赤く輝いています。暗く見える部分は濃い塵の雲で、奥にある天体の光を遮っています。

この画像は、教育やアウトリーチを目的とした「ESO Cosmic Gems(ESO宇宙の宝石)」プログラムで撮影されたものです。このプログラムでは、空の状況が科学観測に適していない時間を使い、興味深い、あるいは視覚的に魅力的な天体が撮影されます。収集されたデータは、科学的な目的にも使用されます。

画像は2023年5月1日に、ESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されました。

Image Credit: ESO

(参照)ESO