ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたレンズ状銀河NGC 3489 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたレンズ状銀河NGC 3489

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したレンズ状銀河NGC 3489です。NGC 3489は、しし座の方向、地球から約3000万光年の距離にあります。

レンズ状銀河は、渦巻銀河と楕円銀河の中間の特徴をもつ銀河です。渦巻銀河のように、中央部の「バルジ」と呼ばれるふくらみとその周囲の銀河円盤がありますが、渦状腕はありません。また楕円銀河と同じように、レンズ状銀河に属する恒星は古く、現在進行中の星形成はほとんど見られません。

NGC 3489は「セイファート銀河」と呼ばれるタイプの銀河です。セイファート銀河は活動銀河核(AGN)をもつ銀河の一種。AGNは非常に明るく、物質が超巨大ブラックホールに落ち込んでいく際にあらゆる波長で光を放ちます。

画像は2023年5月1日にNASAのウェブページで公開されました。

Image Credit: NASA, ESA, P. Erwin (Max-Planck-Institut fur extraterrestrische Physik), L. Ho (Peking University), and S. Kaviraj (University of Hertfordshire); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA