アート風に処理されたジュノー撮影の木星画像 | アストロピクス

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アート風に処理されたジュノー撮影の木星画像

NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーの画像をもとに作成した、木星のカラー画像の彩度を上げてアート風に仕上げたものです。

ジュノー探査機は、53日間で木星を1周する軌道をまわっており、木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラを使い木星表面を撮影しています。

上の画像は“市民科学者”の一人、Mary J. Murphy氏がジュノーカムの画像を処理して作ったものです。2020年5月1日に公開されました。

右側に見える赤い大きな楕円は、木星の南半球にある「大赤斑」という反時計まわりの巨大嵐です。現在は、地球の1.3倍ほどの大きさがあります。ジュノー探査機のデータから、大赤斑は深さが少なくとも320kmまで達していることが判明しました。

冒頭の画像は、21回目の最接近時の2019年7月20日にジュノーカムで撮影された画像をもとに作られました。撮影時、ジュノー探査機は木星の雲頂から4万3000kmの距離にいました。

ジュノーカムのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。皆さんもジュノーカムのウェブページにある元画像から、自分なりの画像を作ってみてはいかがでしょうか。

Image Credit:
Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
Image processing by Mary J. Murphy

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA23804