NASA（アメリカ航空宇宙局）の木星探査機ジュノーが、木星の雲をとらえた画像です。ジュノー探査機が43回目の木星最接近を行った2022年7月5日に撮影しました。複雑な構造をしたさまざまな色の雲が映し出されています。
ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。この画像は市民科学者のBjörn Jónsson氏が、ジュノーカムの生データ（raw data）をもとに作成したものです。生画像の撮影時、ジュノー探査機は木星の雲頂から約5300kmのところに位置していました。
こちらの画像は、人間の目で見たときに近い色が見えるよう処理されたものです。どちらの画像も同じ生データから作成されましたが、冒頭の画像では彩度とコントラストを上げて細部を鮮明にするなどの処理が施されています。それにより化学組成の違いによる色の変化や、雲の立体感、雲頂からさらに突き出す小さく明るい「ポップアップ雲」などがよくわかるようになっています。
Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
Image processing by Björn Jónsson © CC NC SA
