火星のノクティス・ラビリントスにある、表面が激しく侵食されたメサ | アストロピクス

火星のノクティス・ラビリントスにある、表面が激しく侵食されたメサ

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえたもので、火星の「ノクティス・ラビリントス」と呼ばれる地域にある小さなメサ(テーブル状の台地)が映っています。

「夜の迷宮」という意味を持つノクティス・ラビリントスは、火星の大峡谷であるマリネリス峡谷の西にある迷路のような複雑な地形です。画像に映るメサは幅0.4kmほどで、周囲を砂丘に囲まれています。表面は激しく侵食され、表面には巨岩や砂丘が存在しています。このメサはおそらく、侵食によって掘り起こされた堆積物で構成されていると見られます。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2009年4月15日に撮影されたもので、2022年10月8日のHiPODとして紹介されました。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE