探査車スピリットの着陸場所「コロンビア記念基地」

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車スピリットは、2004年1月4日、火星のグゼフ・クレーターに着陸しました。スピリットを格納した着陸機をエアバッグで保護して、火星表面でバウンドさせながら着陸するという方法が採用されました。これは1997年に着陸したマーズ・パスファインダーや、スピリット着陸21日後の1月25日に着陸に成功する双子の探査車オポチュニティと同様の着陸方法でした。

画像に映っているのは、スピリットが格納されていた着陸機です。花びらが開くように着陸機のパネルが開き、スピリットは火星へと踏み出しました。開いた着陸機の下にはエアバッグも見えています。

スピリットの着陸後、着陸地点は「コロンビア・メモリアル・ステーション(コロンビア記念基地)」と名付けられました。スピリットが打ち上げられたのは2003年6月10日でしたが、その4か月ほど前の2月1日、スペースシャトル・コロンビア号が地上への帰還時に空中分解して7人の宇宙飛行士が犠牲になる事故が発生しました。そのコロンビア号をしのんで命名されたものです。

Image Credit: NASA/JPL/Cornell

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA05117