ハッブル望遠鏡がとらえた大マゼラン銀河の超新星残骸DEM L316A | アストロピクス

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ハッブル望遠鏡がとらえた大マゼラン銀河の超新星残骸DEM L316A

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、大マゼラン銀河にある超新星残骸「DEM L316A」が映っています。大マゼラン銀河は、地球から約16万光年の距離にある、天の川銀河の伴銀河(衛星銀河)です。

DEM L316Aを生み出した超新星爆発は、「Ia型」と呼ばれるタイプのものでした。Ia型の超新星は、白色矮星に伴星からガスが降り積もったり、白色矮星同士が合体したりするなどして、白色矮星が限界の質量を超えたときに爆発すると考えられています。

画像に見られるフィラメント状の赤い領域は、超新星爆発によって吹き飛ばされた星の外層のガスが星間物質を通過する際に加熱されて電離して輝いています。

画像はハッブル宇宙望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, Y. Chu

(参照)ESA/Hubble