建設中のベラ・ルービン天文台の頭上に淡く輝く黄道光

地上には建設中のベラ・ルービン天文台、そして夜空には黄道光が白くぼんやりと輝いています。

黄道光は、太陽系内を漂う塵が、太陽光を散乱して淡く光ってみえるものです。黄道光は、太陽の通り道(黄道)に沿って現れます。日没直後の西の空や、日の出直前の東の空で見られる現象ですが、光害や月などがあるとかき消されてしまい見ることはできません。

ベラ・ルービン天文台は、南米チリのセロ・パチョンで建設が進められています。ここでは宇宙の構造や進化を探ることを目的として、「時空間レガシーサーベイ(Legacy Survey of Space and Time: LSST)」が行われることになっています。口径8.4mの望遠鏡に3.2ギガピクセルのLSSTカメラを取り付け、10年にわたり現地から見える空のサーベイを繰り返し行う計画です。ベラ・ルービン天文台は、2025年の早い時期のファーストライトを目指しています。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2024年5月29日に「Images of the Week」として公開されたものです。

Image Credit: Rubin Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/H. Stockebrand

(参照)NOIRLab