この画像は、アメリカ、キットピーク国立天文台で撮影されたもので、手前にはアリゾナ大学の2.3m望遠鏡のドームが見えています。夜空には天の川が弧を描き、地平線から伸びる白っぽい黄道光が天の川と交差しています。黄道光は、天球上の黄道(太陽の通り道)に漂う塵に、太陽光が散乱して淡く光っているものです。大気中の原子や分子がかすかに発光する「大気光」も淡く輝いています。
夜空の中央には、オリオン座の特徴的な星の並びが見えており、三つ星の下にはオリオン星雲も映っているのがわかります。オリオンの「肩」のところにはベテルギウスが赤みを帯びて輝いています。
画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2023年5月10日に「Images of the Week」として公開されたものです。
Image Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/T. Slovinský
(参照)NOIRLab