ペルセウス座銀河団で1.5兆個の「迷子星」を発見。その軌道は銀河団の合体を示唆か

ユークリッド宇宙望遠鏡がとらえたペルセウス座銀河団。Image Credit: ESA/Euclid/Euclid Consortium/NASA, image processing by J.-C. Cuillandre (CEA Paris-Saclay), G. Anselmi, CC BY-SA 3.0 IGO
ユークリッド宇宙望遠鏡がとらえたペルセウス座銀河団。Image Credit: ESA/Euclid/Euclid Consortium/NASA, image processing by J.-C. Cuillandre (CEA Paris-Saclay), G. Anselmi, CC BY-SA 3.0 IGO

ユークリッド宇宙望遠鏡のデータから、ペルセウス座銀河団で1兆5000億個以上もの「迷子星」が見つかったとする研究が発表されました。

ペルセウス座銀河団は、地球から約2億4000万光年の距離にある、約1000個の銀河からなる巨大な銀河団です。ユークリッド宇宙望遠鏡は、その銀河団の中で、銀河に属しておらず銀河間空間を漂う星からのかすかな光(銀河間光)をとらえました。研究チームは、それらの迷子星が銀河の外縁部から引き離されたか、矮小銀河が崩壊することで生じたと見ています。

このような迷子星は、銀河団内にある最大の銀河の周りを回ると予想されていました。しかし今回の研究から、ペルセウス座銀河団の迷子星が、銀河団内にある最も明るい2つの銀河の間の点を中心として周回していることがわかりました。

これは、ペルセウス銀河団が最近、別の銀河団と合体した可能性があることを示唆しているとのことです。合体により重力的な擾乱が生じて、最大の銀河あるいは迷子星がもとの軌道からはずれたのかもしれません。

ペルセウス座銀河団の銀河間光は、地球上で最も暗い夜空よりも10万倍以上暗いといいます。しかし非常に広範囲に広がっているので、全てを合計すると銀河団全体の明るさの約20%を占めているとのことです。

ユークリッド宇宙望遠鏡がとらえた、ペルセウス座銀河団の銀河間光。ぼんやりと青く輝いているのが銀河間光です。迷子星は銀河団全体に散らばっており、銀河団の中心から最大200万光年まで広がっています。Image Credit: ESA/Euclid/Euclid Consortium/NASA, image processing by M. Montes (IAC) and J.-C. Cuillandre (CEA Paris-Saclay)
ユークリッド宇宙望遠鏡がとらえた、ペルセウス座銀河団の銀河間光。ぼんやりと青く輝いているのが銀河間光です。迷子星は銀河団全体に散らばっており、銀河団の中心から最大200万光年まで広がっています。Image Credit: ESA/Euclid/Euclid Consortium/NASA, image processing by M. Montes (IAC) and J.-C. Cuillandre (CEA Paris-Saclay)

(参考記事)ユークリッド望遠鏡がとらえたペルセウス座銀河団

(参照)University of Nottingham