南大西洋の島に近づく史上最大級の氷山「A-68A」 | アストロピクス

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南大西洋の島に近づく史上最大級の氷山「A-68A」

アストロピクスでも先日紹介したように、記録上史上最大級ともいわれる氷山「A-68A」が、南大西洋に浮かぶサウスジョージア島(画像右上)に接近しています。

2017年7月に南極のラーセンC棚氷から分離してから数千kmも移動し、現在はサウスジョージア島からわずか210kmのところに位置しています。氷山の大きさは長さ約150km、幅約48kmにも及びます。ちなみに210kmというと、東京〜浜松間の直線距離に相当します。

画像はヨーロッパの地球観測衛星コペルニクス・センチネル3がとらえたもので、2020年11月30日のA-68Aの位置を示しています。またそれ以前にセンチネル1のレーダーデータから得られた氷山の位置が描かれています。

こちらは11月25日から12月2日までの氷山の動きを示した、NASA(アメリカ航空宇宙局)の地球観測衛星テラの画像です。11月29日以降、A-68Aがサウスジョージア島に近づいているようにみえます。

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)によると、今後A-68Aがサウスジョージア島に到達するか、あるいは海流によって北西に運ばれて最終的に小さな氷山に分裂することになるのか、現時点では不明とのことです。

Image Credit: contains modified Copernicus Sentinel data (2020), processed by ESA, CC BY-SA 3.0 IGO、NASA Worldview, Earth Observing System Data and Information System (EOSDIS)

(参照)ESANASA​​ Worldview