火星表面に現れた地下の地層

この画像は火星のマザンバ・クレーターの中央の隆起に露出する地層をとらえたものです。NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影しました。マザンバ・クレーターは、火星のマリネリス峡谷の南のタウマシア平原(Thaumasia Planum)にあります。

この層状の物質は、現在の火星表面の何kmも地下に起源を持ち、クレーターが形成されたときに隆起したものだとみられています。このクレーターでは、火星の地下深くにある地層が表面に現れているのです。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。画像は2013年8月30日に撮影されたもので、2020年12月5日のHiPODとして紹介された画像です。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE