土星探査機カッシーニがとらえた、土星の衛星テティスにある巨大なオデュッセウス・クレーターです。テティスの直径が1071kmなのに対し、オデュッセウス・クレーターの直径は450kmもあります。
地球の月が常に同じ面を地球に向けているのと同じように、テティスは常に同じ面を土星に向けています。オデュッセウス・クレーターは、テティスの進行方向に存在しています。
内部に小さなクレーターが見られることは、オデュッセウス・クレーターはそれほど若くはない地形であることを示しています。ただ周囲よりは小クレーターの数が少ないことから、比較的若いことが分かります。
この画像は2005年12月24日に撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機はテティスから約19万6000kmのところに位置していました。
Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute