アポロ13号の宇宙飛行士が見た月面を、月探査機のデータをもとに再現して映像化 | アストロピクス

アポロ13号の宇宙飛行士が見た月面を、月探査機のデータをもとに再現して映像化

この映像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の月探査機ルナー・リコネッサンス・オービターのデータをもとに、アポロ13号が見た光景を再現したものです。

アポロ13号は、1970年4月11日に打ち上げられました。1969年7月と11月に月面着陸に成功したたアポロ11号、12号に続き、アポロ13号は3度目の有人月面着陸を目指していました。しかし打ち上げから約56時間後に機械船の酸素タンクの爆発が発生するなどして月面への着陸を断念。危機的な状況が続く中、なんとか地球へ帰還することに成功します。

映像は月の向こうに地球が沈むシーンから始まります。そして映像の最後の方では、地球が月の地平線から昇ってきます。これは地球から見ると、アポロ13号宇宙船が月の裏側に回り込んでいたことを意味します。月の裏側にいる間は、地球との通信は行えません。冒頭の映像では、通信が途絶していた約25分の間に、アポロ13号からみた月の裏側の光景がまとめられているのです。

今回、再現された月面のようすの画像と、アポロ13号で実際に撮影された写真を比較したもの。上が今回再現されたもので、下が実際の写真です。非常に忠実に再現されていることが分かります。ツィオルコフスキー・クレーターをとらえたもの。

こちらはモスクワの海周辺をとらえたものです。アポロ13号の写真は、再現映像のフレームに合わせて切り抜いています。

(映像)
Credits:
Data Visualization by: Ernie Wright (USRA)
Video Produced & Edited by: David Ladd (USRA)
Music provided by Universal Production Music: "Visions of Grandeur" - Frederick Wiedmann

(アポロ13号の実際の写真)
Image Credit: NASA

https://svs.gsfc.nasa.gov/4791