恒星間天体アトラス彗星をハッブル望遠鏡が再び観測 | アストロピクス

恒星間天体アトラス彗星をハッブル望遠鏡が再び観測

太陽系外からやってきた恒星間天体アトラス彗星(3I/ATLAS)を、ハッブル宇宙望遠鏡が再び観測しました。画像は2025年11月30日に、ハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたものです。彗星の核を取り巻く「コマ」が映し出されています。

観測時、彗星は地球から約2億8600万kmの距離にありました。ちなみに太陽から地球までの距離は約1億5000万kmです。移動する彗星を追跡しながら撮影したため、背景の星が光の筋のようになっています。

ハッブル望遠鏡は2025年7月にもアトラス彗星を観測しています。→「3例目の恒星間天体アトラス彗星(3I/ATLAS)をハッブル宇宙望遠鏡が撮影

アトラス彗星は2025年7月1日、ATLAS(小惑星地球衝突最終警報システム)での観測によって最初に報告されました。発見時の距離は、太陽から約6億4000万kmでした。2017年のオウムアムア(1I/ʻOumuamua)、2019年のボリソフ彗星(2I/Borisov)に次ぐ3例目の恒星間天体です。

(参考)
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Image Credit: NASA, ESA, STScI, D. Jewitt (UCLA), M.-T. Hui (Shanghai Astronomical Observatory). Image Processing: J. DePasquale (STScI)

(参照)NASA