ハッブルがとらえた真横を向いた渦巻銀河IC 755 | アストロピクス

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ハッブルがとらえた真横を向いた渦巻銀河IC 755

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河IC 755。かみのけ座の方向、7000万光年の距離にあります。星やガス、塵などが細長く伸びているように見えますが、渦巻銀河を横から見ているためにそのように見えています。

IC 755では1999年に、超新星SN 1999anが観測されました。SN 1999anは北京天文台の超新星サーベイで発見され、その3年後にハッブル宇宙望遠鏡を使って爆発が発生した環境が調査されました。その結果、超新星爆発前の恒星は、質量が太陽の約20倍、年齢が1400万年ほどと推定されました。

超新星爆発にはいくつかのタイプがあります。SN 1999anは大質量星が最期に起こす大爆発です。そのようなタイプの超新星爆発は「II型」に分類されます。爆発の際には多くの元素が生成され銀河内に放出されます。このことは銀河の進化にも重要な役割を果たしています。

画像は2011年7月4日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA

(参照)ESA/Hubble