スペインで撮影された夜空を照らす大火球

2024年5月18日22時46分(UTC、日本時間19日7時46分)、スペインやポルトガルで大火球が目撃されました。映像は、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)が公開した火球のようすです。スペイン、カセレスにあるESAの火球カメラで撮影された映像です。

X(旧Twitter)でのESAのポストによると、大気圏に突入したのは彗星の小さな破片だったとのことです。スペインとポルトガルの上空を秒速約45kmで移動し、大西洋上空の高度約60kmで燃え尽きたとみられるとしています。大気圏突入前には発見されていなかったとのことです。

映像の一場面
映像の一場面

夜空に見られる流れ星は、宇宙空間にある塵(小さな固体粒子)が大気圏に突入して光るものです。流星の中で特に明るく光るものを火球といいます。天体が燃え尽きずに隕石として地上に落下することもありますが、今回の火球では隕石が発見される可能性は非常に低いようです。

Credit: ESA/PDO/AMS82 - AllSky7 Fireball Network

(参照)ESA