わし座の中心部にある高さ9.5光年に及ぶ柱状構造の新画像 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 | アストロピクス

わし座の中心部にある高さ9.5光年に及ぶ柱状構造の新画像 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像に映っているのは、わし星雲の中心部にある長大な柱状の構造です。「創造の柱(Pillars of Creation)」と呼ばれる有名な柱状構造の近くにあります。わし星雲は、へび座の方向、約7000光年の距離にあります。

画像に映っているのは、高さが9.5光年にも及ぶ低温のガスと塵の柱です。画像の枠外の上方に星雲の中心があり、そこには若い大質量星の集団が存在しています。それらの星々からの紫外線や恒星風によって星雲の中心部には巨大な空洞が形成されています。画像に映るような柱状の構造は、放射や恒星風に耐えて残った部分です。

ハッブル宇宙望遠鏡のESA(ヨーロッパ宇宙機関)側のウェブサイトでは、打ち上げ35周年記念の一環として、過去に公開されたハッブル宇宙望遠鏡撮影の天体について、新たに作成した画像を公開しています。これまで小マゼラン銀河のNGC 346やソンブレロ銀河の新たな画像が公開されています。(参考)「小マゼラン銀河の若い星団『NGC 346』 ハッブル宇宙望遠鏡の最新画像」「ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたソンブレロ銀河の最新画像

(参考)ハッブル望遠鏡がとらえた、わし星雲の中心部にある長大なガスと塵の塔(2005年に公開されたハッブル画像を紹介)

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, K. Noll

(参照)ESA/Hubble