この画像は、小マゼラン銀河にある星団NGC 346を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたものです。小マゼラン銀河は天の川銀河の伴銀河(衛星銀河)で、地球から約21万光年の距離にあります。
NGC 346にある高温の星々からの強烈な放射や星風により、周囲にあるガスと塵の星雲N66が侵食されています。NGC 346内には、高温の大質量星が数十個輝いています。小マゼラン銀河全体で知られている大質量星の半分以上がNGC 346に含まれていると考えられています。
ハッブル宇宙望遠鏡は以前にも、主に可視光でNGC 346を観測したことがあります。今回の画像は、WFC3(広視野カメラ3)を使い主に紫外線によって撮影されたものです。紫外線での観測は、星の形成と進化についての理解を深めるのに役立ちます。
こちらは、小マゼラン銀河(左下の枠内)でのNGC 346の位置を示したものです。
こちらはハッブル宇宙望遠鏡が以前撮影した画像(左)と今回の画像を並べたものです。
画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで2024年8月26日に公開されました。
(参考)ウェッブ望遠鏡がとらえた小マゼラン銀河の星団NGC 346
(参照)NASA