ウェッブ/ハッブル望遠鏡がとらえたフェイスオン渦巻銀河「NGC 628」

この画像は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が渦巻銀河NGC 628をとらえたものです。ウェッブ望遠鏡のNIRCam(近赤外線カメラ)とMIRI(中間赤外線装置)で撮影されました。NGC 628は、うお座の方向、3200万光年の距離にあります。地球に対して銀河円盤を正面に向けた、いわゆる「フェイスオン銀河」の1つです。

NIRCamの画像は青で示されており、主に星が映っています。一方のMIRIの画像は赤っぽい色で示されており、主に塵が映っています。

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ハッブル宇宙望遠鏡の撮影画像

こちらは同じNGC 628を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。こちらは可視光と紫外線のデータを組み合わせたものです。塵は赤外線を放射するためウェッブ望遠鏡の画像では輝いて見えますが、可視光や紫外線を吸収するためハッブル望遠鏡の画像では暗く見えています。

こちらはNGC 628をとらえたウェッブ望遠鏡とハッブル望遠鏡の画像を交互に示した映像。

NGC 628の中心部で、ウェッブ望遠鏡の画像では古い星々が青く見えています。一方、ハッブル望遠鏡の画像では黄色っぽく見えており、個々の星は見えていません。

星形成領域は、ウェッブ望遠鏡の画像では明るい赤色の塊状に見えています。一方、ハッブル望遠鏡の画像では主に赤やピンク色の電離した水素ガスとして映っています。

画像は2024年1月29日に公開された、ウェッブ望遠鏡がとらえた19のフェイスオン渦巻銀河の画像のうちの1枚です。

(参考記事)ウェッブ望遠鏡がとらえた19の「フェイスオン」渦巻銀河コレクション

Image Credit: NASA, ESA, CSA, STScI, Janice Lee (STScI), Thomas Williams (Oxford), Rupali Chandar (UToledo), PHANGS Team

(参照)Webb Space Telescope