宇宙誕生10億年後の宇宙は、時間が5倍遅く流れるように見える!?

中心にクエーサーが存在する銀河の想像図。クエーサーの正体は超大質量ブラックホールで、物質が落ち込むときに親銀河を凌駕するほど明るく輝きます。今回の研究は、オーストラリア、シドニー大学のGeraint Lewis教授と、ニュージーランド、オークランド大学のBrendon Brewer博士の共同研究です。宇宙年齢の約半分の頃までは、超新星を「時計」として使い、過去の宇宙の時間が遅れて見えることがわかっていたとのこと。ただ初期宇宙では、超新星を観察するのは困難でした。なお、あくまで現在の私たちから見ると時間が遅れて見えるだけで、仮に私たちが当時の宇宙にいるとしたら1秒は1秒として感じるとのことです。
中心にクエーサーが存在する銀河の想像図。クエーサーの正体は超大質量ブラックホールで、物質が落ち込むときに親銀河を凌駕するほど明るく輝きます。今回の研究は、オーストラリア、シドニー大学のGeraint Lewis教授と、ニュージーランド、オークランド大学のBrendon Brewer博士の共同研究です。宇宙年齢の約半分の頃までは、超新星を「時計」として使い、過去の宇宙の時間が遅れて見えることがわかっていたとのこと。ただ初期宇宙では、超新星を観察するのは困難でした。なお現在の私たちから見ると時間が遅れて見えるのであって、仮に私たちが当時の宇宙にいるとしたら1秒は1秒として感じるとのことです。

アインシュタインの一般相対性理論は、宇宙の膨張によって遠方の宇宙では時間が遅れて見え、私たちが初期宇宙を見ると現在よりゆっくり動いて見えるはずだと予言します。

シドニー大学のGeraint Lewis教授らは過去20年間にわたり観測されてきた190個のクエーサーを分析し、宇宙が誕生して10億年超のころを見ると時間が5倍遅く流れるようにみえることを示したとする研究を発表しました。緑、赤、赤外線などさまざまな波長で得られた観測結果を組み合わせることで、各クエーサーの時間の「刻み」を標準化できたとのことです。

従来の研究では、遠方のクエーサーでの時間の遅れを特定できなかったことから、クエーサーが本当に宇宙論的天体なのか、あるいは宇宙膨張は正しいのか疑問を抱く人もいたといいます。Lewis教授は、今回の研究で相対性理論の予想通り遅れてみえることがわかり、膨張する宇宙を裏付けることもできたとしています。【1分で読む宇宙ニュース】

Image Credit: NASA, ESA and J. Olmsted (STScI)

(参照)University of Sydney