
テキサス大学オースティン校のKatherine Freese氏らの研究チームは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の画像を分析し、「ダークマター星」である可能性のある3つの明るい天体を発見したと発表しました。
ダークマター星は、太陽よりはるかに巨大で明るい理論上の天体です。ダークマター(暗黒物質)の候補の中には、WIMPと呼ばれる粒子があります。これは超対称性理論で予言されるニュートラリーノなどが含まれます。互いに衝突すると対消滅し、周囲の水素ガスの雲に熱を与えて明るく輝くと考えられています。
ウェッブ望遠鏡のJADESチームは、これら3つの天体を銀河として特定しました。Freese氏らは、これらの天体は銀河の他にダークマター星の可能性もあるとしています。理論的にはダークマター星は、太陽の数百万倍の質量まで成長し、最大で太陽の100億倍の明るさになる可能性があるとのことです。【1分で読む宇宙ニュース】