「オリオン座V1355星」の表面で発生した大規模な爆発現象であるスーパーフレアと、それに伴って噴出したプロミネンスのガスの量と速度がとらえられました。京都大学岡山天文台の「せいめい望遠鏡」と、太陽系外惑星探索衛星TESSの同時観測によるものです。
京都大学や国立天文台などの研究チームは、TESSで測光観測、せいめい望遠鏡で分光観測を行いました。測光観測ではフレアのエネルギーや持続時間が、分光観測ではプロミネンス噴出が起きていることがわかりました。プロミネンスは、星の脱出速度(350km/s)をはるかにこえる1600km/sという超高速で噴出していました。またプロミネンスの質量が、これまで太陽で観測された最大級のプロミネンスの100倍にもなる観測史上最大のプロミネンスであることが判明しました。
今回の発見は、恒星の活動による惑星環境への影響と、恒星自身の進化という2つの点で重要な意味をもつとのことです。【1分で読む宇宙ニュース】