この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」が、2023年4月22日に実施された51回目の飛行時に撮影したものです。画像左上に、NASAの火星探査車「パーサヴィアランス」が映っています。撮影時、火星ヘリの高度は約12mでした。
パーサヴィアランスは、科学チームが「エコー・クリーク(Echo Creek)」と呼んでいる岩場に止まっています。探査車の車輪の跡が、画像右上から続いているのがうっすらと見えています。画像中央付近には、科学チームが「ジュリアン山(Mount Julian)」と名付けた丘があり、その斜面にヘリコプターの影が落ちています。ジュリアン山には、パーサヴィアランスが将来的に立ち寄る予定になっています。画像下端近くには、着陸時に使われたシステムの破片が落ちているのが映っています。
こちらはパーサヴィアランスの拡大画像です。
こちらは破片の拡大画像。
51回目の飛行でインジェニュイティは、最高速度秒速4mで188m飛行しました。最高高度は12m、飛行時間は136.9秒間。50回目の飛行時に着陸した「Airfield Mu」という場所から離陸し、「Airfield Nu」と呼ばれる場所で着陸しました。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech
探査車から見た離陸前の火星ヘリ
こちらの画像は、2023年4月14日にパーサヴィアランスが撮影したものです。非常に分かりにくいのですが、「Airfield Mu」にいるインジェニュイティが映っています。探査車から火星ヘリコプターまでは約220mの距離があります。
こちらの画像の矢印の先にインジェニュイティが映っています。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS