ハッブル望遠鏡がとらえた大マゼラン銀河の超新星残骸「DEM L 190」

大マゼラン銀河にある超新星残骸「DEM L 190(N 49)」をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。この残骸を残した超新星爆発の光は、数千年前に地球に到達したとみられています。

N 49を撮影したハッブル宇宙望遠鏡の画像については、2022年11月に新たな処理を施したものが公開されましたが、この画像は2000年にWFPC2(広視野惑星カメラ2)で撮影され、2003年に公開されたものです。

N 49には、超新星爆発の後に残された、高速回転している中性子星(パルサー)が存在しています。N 49のパルサーは8秒間に1回の速度で自転しており、地球磁場の1000兆倍も強力な磁場をもっています。このように強い磁場をもつ中性子星は「マグネター」と呼ばれます。またN 49の中性子星は、繰り返し軟ガンマ線(エネルギーの低いガンマ線)を発する「軟ガンマ線リピーター」として知られています。

N 49を作っているフィラメント状の物質は、大マゼラン銀河でいずれ新しい世代の星を作るために使われます。私たちの太陽や地球も、かつて天の川銀河で発生した超新星爆発で生じた物質が使われています。

Image Credit: NASA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA); Acknowledgment: Y.-H. Chu (UIUC), S. Kulkarni (Caltech), and R. Rothschild (UCSD)

(参照)Hubblesite