大マゼラン雲の超新星残骸DEM L 190 ハッブル望遠鏡が撮影 | アストロピクス

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大マゼラン雲の超新星残骸DEM L 190 ハッブル望遠鏡が撮影

大マゼラン雲(LMC)にある超新星残骸「DEM L 190(LMC N49)」を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。DEM L 190は、かつて大マゼラン雲にあった大質量星が超新星爆発を起こして死んだ後の残骸です。大マゼラン雲は、かじき座の方向、地球から約16万光年の距離にあります。DEM L 190は大マゼラン雲の中で最も明るい超新星残骸です。

この画像は、ハッブル望遠鏡に以前搭載されていたWFPC2(広視野惑星カメラ2)を使って行われた2つの天文観測によるデータから作成されました。1つは超新星残骸と星間物質との相互作用の研究、もう1つは繰り返し軟ガンマ線(エネルギーの低いガンマ線)を発する「軟ガンマ線リピーター」と呼ばれる天体現象の起源を特定するための研究です。

ハッブル望遠鏡がDEM L 190をとらえた画像は、2003年にも公開されたことがあります。今回公開された画像は、以前の画像と比べてデータが追加されたうえに画像処理技術も改善されており、さらに印象的な画像となっています。

画像は2022年11月28日にハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されたものです。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, S. Kulkarni, Y. Chu

(参照)ESA/Hubble