このアニメーションは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」の33回目の飛行の際に、ナビゲーションカメラで撮影された画像から作られたものです。
画像の右上隅に注目してください。アニメーションの最初期から中間あたりまで、火星ヘリの着陸脚に異物が付着し、ひらひらと舞っているかのように見えます。このような異物は前回の32回目の飛行時の画像にはみられませんでした。
こちらは冒頭のアニメーションの一部で、着陸脚に付いている異物が映る最後のコマとその次のコマを抜き出したものです。2コマ目の画像では、着陸脚から離れた異物が左下側に漂っているのが映っています。
テレメトリデータなどからは機体の損傷の兆候などはみられません。インジェニュイティと探査車パーサヴィアランスのチームは、異物の発生源の特定に取り組んでいるとのことです。
インジェニュイティの33回目の飛行は2022年9月24日に行われました。最高高度は10m、55.2秒間で111mを移動しました。最高速度は秒速4.75mでした。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech