インドの月探査機チャンドラヤーン2号の着陸機ヴィクラムは、2019年9月6日に月の南極付近への着陸を試みました。高度2.1kmまでは順調に推移していましたが、その後通信が途絶してしまいました。
上の画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の月探査機ルナー・リコネッサンス・オービター(LRO)が、9月17日にヴィクラムの着陸予定地点付近上空を通過した際に撮影したものです。9月27日に公開されました。今のところ、画像からはヴィクラムの位置を特定することはできていません。撮影時、そのエリアは夕暮れ時だったため影に覆われている場所が多く、ヴィクラムはその影に隠れている可能性が指摘されています。
LROは日照条件がよくなる10月にも、この地域上空を通過して撮影を試みる予定です。
なお、オリジナル画像は2万8314×5万7851ピクセルという巨大なサイズです。下のリンク先では、オリジナル画像をブラウザ上でスムースに拡大・縮小しながら見ることができます。
Image Credit: NASA/Goddard/Arizona State University