NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーがとらえた木星のクローズアップ。木星の北半球、「北北温帯縞(North North Temperate Belt)」の一部をとらえたもので、荒れ狂う雲や高気圧性の嵐である楕円形の白斑などが映っています。また周囲の雲の雲頂よりも高いところに突き出している「ポップアップ雲」もあちらこちらに見られます。
この画像は2018年10月29日に撮影されました。撮影時、ジュノー探査機は木星の北緯約49度の上空、雲頂から約7000kmのところに位置していました。当時、ジュノー探査機は53日間で木星を1周する軌道をまわっており、この画像を撮影したのは16回目の木星フライバイを行った際でした。
ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。この画像は市民科学者のGerald Eichstädt氏とSeán Doran氏が、ジュノーカムのデータをもとに作成したものです。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstad/Sean Doran © CC NC SA