ジュノー探査機がとらえた「ポップアップ」雲 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

ジュノー探査機がとらえた「ポップアップ」雲

画像右側の枠内には、木星の低気圧性の嵐に見られた「ポップアップ」雲が拡大表示されています。「ポップアップ」雲とは、周囲の雲よりも高くまで盛り上がった雲です。

左の画像はハッブル宇宙望遠鏡によって2018年7月16日に撮影されたものです。同じ2018年7月16日、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーが中央の画像に映る嵐をとらえました。右の画像は、そのジュノーの画像を拡大したものです。ジュノー探査機は53日ごとに木星に最接近しており、画像は13回目の最接近の際にジュノー搭載の「ジュノーカム」というカメラで撮影されました。

このようなポップアップ雲は、木星大気の高高度で発生する「浅い雷」や、「マッシュボール」と呼ばれる木星の雹を生み出すアンモニア水からなる雷雲の雲頂部とみられています。

Image Credit: NASA/ESA/M.H. Wong (UC Berkeley) (HST image)/NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Kevin M. Gill © CC BY (JunoCam image)

(参照)Planetary Photojournal