ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた星形成領域NGC 3603。りゅうこつ座の方向、約2万光年の距離にあります。
この画像には、ガスと塵からなる広大な星雲に囲まれた、巨大な若い星々からなる星団が映し出されています。星雲のガスと塵は、星からの紫外線や激しい恒星風によって吹き飛ばされ、星団のまわりは空洞になっています。
星雲には太陽の約40万倍の質量のガスが含まれています。星雲の右上の方に、小さな黒いシミのようなものがみえています。これは「ボック・グロビュール」と呼ばれる濃い塵とガスの塊で、太陽の10~50倍ほどの質量をもっています。
Image Credit: NASA, ESA and the Hubble Heritage (STScI/AURA)-ESA/Hubble Collaboration