この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた輝線星雲IC 4628のクローズアップです。「エビ星雲」とも呼ばれるIC 4628は、さそり座の方向、約6000光年の距離にあります。
IC 4628は250光年にわたり広がっており、夜空では満月の4倍もの大きさがあります。ただし、主に可視光以外の波長の光を発しており、地上から見ると非常に暗く見えます。
IC 4628のような輝線星雲は、恒星からの紫外線放射などによりガスが電離して輝いています。この画像では、赤色は電離した鉄(Fe II)の放射を示しています。
左側の画像は、地上の望遠鏡で撮影されたものです。IC 4628は、さそり座の1等星アンタレスの南にあります。
Main Image Credit: NASA, ESA, and J. Tan (Chalmers University of Technology); Processing; Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)
(参照)NASA