ベーリング海に注ぐユーコン川が作る最大級のデルタ地帯 | アストロピクス

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ベーリング海に注ぐユーコン川が作る最大級のデルタ地帯

アメリカのアラスカでベーリング海に流れ込むユーコン川の河口付近のデルタを、地球観測衛星ランドサット8が撮影した画像です。川や水路が複雑に入り組んでいるのが映っています。

画像は2021年5月29日に、ランドサット8のOLI(陸域イメージャ)で撮影されました。自然色の海の画像と、陸域の擬似カラー画像を合成したものです。

植物が生息している場所が緑、植物が生えていない裸の土地や植物が枯れている場所が薄茶色になっています。一方、堆積物が豊富な川や洪水の水が溜まり池になっている部分は暗褐色になっています。

5月下旬になると雪や氷の解け水で、湿地帯の多くが洪水の水で満たされて池のようになります。画像は洪水の大部分が収まった時期に撮影されたものですが、まだ洪水の影響が残っています。川で運ばれてきた土砂によって、海の色が変色しているのも分かります。

画像は、NASA Earth Observatoryのサイトで、2021年6月21日の「Image of the Day(今日の1枚)」として紹介されたものをトリミングしたものです。

Image Credit: NASA’s Earth Observatory

(参照)NASA Earth Observatory