観測衛星がとらえたアリゾナのメテオール・クレーター周辺 | アストロピクス

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観測衛星がとらえたアリゾナのメテオール・クレーター周辺

アメリカ、アリゾナ州にあるメテオール・クレーター(別名バリンジャー・クレーター)周辺を、地球観測衛星ランドサット8がとらえた画像です。2021年5月16日に撮影されました。画像中央にメテオール・クレーターが映っています。

メテオール・クレーターは約5万年前の小惑星衝突によってできたもので、地球上のクレーターとしては比較的新しく、保存状態も良いクレーターです。幅1.2km、深さが約180mあります。衝突した小惑星の大きさは不明ですが、30〜50mほどだったとみられています。

クレーターの縁やすぐ外側は、周辺よりも明るくなっています。これはクレーターからの放出物によるものです。クレーターがやや四角形に近い形をしているのも特徴的です。

クレーターは現在、低木のある砂漠の真ん中にありますが、小惑星が衝突した当時、周辺は森林におおわれた丘陵地帯でマンモスなどが生息していたようです。

画像は、NASA Earth Observatoryのサイトで、2021年5月31日の「Image of the Day(今日の1枚)」として紹介されたものをトリミングしたものです。

Image Credit: NASA’s Earth Observatory

(参照)NASA Earth Observatory