ジュノーがとらえた木星の北半球にある嵐「白斑Z」 | アストロピクス

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ジュノーがとらえた木星の北半球にある嵐「白斑Z」

木星表面に見られる長寿の嵐の1つである「白斑Z」を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーがとらえた画像です。

木星表面には、赤道に平行した縞模様があります。明るく白っぽいところは「帯」、暗く茶褐色のところは「縞」と呼ばれます。北半球の赤道に近いところにある、太くて濃い茶褐色の縞は「北赤道縞」と呼ばれています。「白斑Z」は、北赤道縞のすぐ上にある嵐です。

この画像は、木星の緯度11度から23度までの範囲が表示されています。

ジュノー探査機は、53日間で木星を1周する軌道をまわっています。木星に最も近づくときは雲頂から5000kmほど、遠ざかるときは800万kmほどになります。上の画像は、ジュノーが21回目の最接近を行なった2019年7月21日に得られたものです。

ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。

この画像は“市民科学者”のBjörn Jónsson氏がジュノーカムのデータをもとに作成したものです。元の画像が撮影されたとき、ジュノー探査機は木星の雲頂から7900km~9000kmの距離のところに位置していました。

Image Credit:
Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
Image processing by Björn Jónsson, © CC NC SA

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA23607