「馬頭星雲」を口径8.2mの巨大望遠鏡で撮影した鮮明画像 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

「馬頭星雲」を口径8.2mの巨大望遠鏡で撮影した鮮明画像

ESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)で撮影された馬頭星雲(バーナード33)。馬頭星雲はオリオン座にある有名な暗黒星雲で、馬の頭に形が似ていることからそのように呼ばれています。地球からは約1400光年の距離にあります。2000年2月に撮影したデータを元に作成され、2002年1月に公開された画像です。

馬頭星雲は、塵やガスが奥からの光を遮って暗く見えています。画像上部の赤く見える部分はHII領域で、オリオン座シグマ星からの強烈な放射によって水素ガスが電離して輝いています。

馬頭星雲の青や緑に見えるところは、上部のHII領域にある星の光が反射している部分です。また馬の頭の頂部の縁の部分が明るく輝いています。これはHII領域の電離光子が星雲に移動して塵や分子を破壊し、ガスを加熱して電離している領域です。

Image Credit: ESO

(参照)ESO