ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、はくちょう座の原始惑星状星雲 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、はくちょう座の原始惑星状星雲

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた原始惑星状星雲IRAS 19475+3119。はくちょう座の方向、1万5000光年の距離にあります。

太陽と同じくらいの質量の星が老化すると、赤色巨星という星になり大きくふくらみます。赤色巨星の段階が終わると、星の外層のガスを放出しはじめます。やがて星の“芯”からの紫外線を受けてガスが電離して光るようになり、惑星状星雲と呼ばれる天体になります。

IRAS 19475+3119は惑星状星雲になる前の天体です。周囲には塵が多く、その塵の雲が中心星の光を反射して輝き、また温められた塵が赤外線を放出します。1983年にIRAS衛星によって検出されたのはその赤外線でした。

2010年7月12日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。

Image Credit: ESA/Hubble and NASA

https://www.spacetelescope.org/images/potw1012a/