ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた巨大レンズ状銀河NGC 1023 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた巨大レンズ状銀河NGC 1023

ハッブル宇宙望遠鏡が約3600万光年の距離にある巨大なレンズ状銀河NGC 1023を撮影した画像です。NGC 1023は地球から最も近いレンズ状銀河の1つです。NGC 1023のすぐ左側に、ぼんやりと青く輝く銀河があります。これはNGC 1023aと呼ばれる矮小銀河で、NGC 1023の伴銀河(衛星銀河)です。

レンズ状銀河は、その名の通り形がレンズに似ていることから名付けられました。楕円銀河と渦巻銀河の中間のタイプの銀河で、中央の大きなバルジのまわりに渦巻銀河と同じように円盤がありますが、渦状腕はありません。レンズ状銀河にはガスや塵が多くなく、主に古い星から構成されている点は楕円銀河と似ています。

ハッブル宇宙望遠鏡の観測から、NGC 1023の円盤で81個の長寿命の散開星団と、27個の若い青色の星団が見つかりました。27個のうち半分は伴銀河に関連し、残りはレンズ状銀河を取り巻く中性水素ガスに関連しています。

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで2022年5月19日に紹介されました。

Image Credit: NASA, ESA, and G. Sivakoff (University of Alberta); Image processing: G. Kober (NASA Goddard/Catholic University of America)

(参照)NASA